【シリーズ】3分で読めるTED『人はなぜ明白な問題から目を背けるのか』ミシェル・ウッカー

こんにちは、りゅうまです。

TEDという世界中の研究者が研究成果について発表する動画の内容を要約し、ご紹介します。

シリーズ『3分で読めるTED』第22回

 有川浩さんの『Story Seller』で、主人公が旦那に、認知症の祖母を何か月も放置していた父のことをこう説明していました。「私の家族は問題に立ち向かえない人たちなの。嵐が過ぎ去るのをただ待つだけ……」。

TED
人はなぜ明白な問題から目を背けるのか
ミシェル・ウッカー

 人々は自分に明らかに被害が出るような問題でも、目を背ける場合があります。

経済政策からの例

 2008年のリーマンショックを、専門家は予測できなかった(ブラックスワン)と結論づけました。しかし、明らかにその兆候はあったのです。2006年で不動産価格がピークに達しました。世界のリーダーや組織は、リスクの高い融資や危険な市場のバブルについて警鐘を鳴らしていたのに無視されたのです。

 「未来に起こることはわからない」という思考のように、自分が無力であると感じる事ほど、人は問題から背くようになるのです。

灰色のサイ

 私は問題を新たな目で見直せるように、「非常に明白で起こる可能性が高いのに無視されている問題」のことを「灰色のサイ」と呼ぶことにしました。

 2018年での米政府や金融機関の話は順風満帆と思ってしまいます。一方中国では今後訪れるであろう問題に、具体的な対策が練られています。もちろん問題の根幹やできること・できないことは違いますが、どちらの国も財政赤字や不平等、経済生産性といった共通の問題を抱えています。2つの国は、なぜこうも論調が違うのでしょうか。

問題に立ち向かう3つの方法

―リスクがとれる環境―
 ないがしろにされている危険を論じることは、批判を受けるリスクがあります。個人で動くアメリカでは批判を受けるリスクを避け、政府が未然に問題に対処すると考える中国ではそのリスクを取りやすくなるのです。

―リスクがとれる人―
 情報を求め、恐れていることに対処しようと人は、実はリスクを恐れ、リスクに敏感な人です。

―自分の人生における「灰色のサイ」を自分でコントロールできると感じること―
 私たちには自分や周囲の人の態度を変えるチャンスがあります。今日から、問題についてどう対処するかを本音で語ることを始めてください。

最後に

アメリカでは「目の前のものを見ないのは馬鹿か無知のどちらかだ」とよく耳にします。でも私は違うと思います。目の前のものを見ないのは、人間だからです。私たちが人間としての弱さを認識したとき、遠くから迫るサイに踏みつぶされる前に行動する力が生まれるでしょう。

TED公式サイト:https://www.ted.com/
TED Talks:https://www.ted.com/talks

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