【シリーズ】3分で読めるTED『蘭の性的欺き』アン・ギャスケット

こんにちは、りゅうまです。

TEDという世界中の研究者が研究成果について発表する動画の内容を要約し、ご紹介します。

シリーズ『3分で読めるTED』第36回

TED
蘭の性的欺き
アン・ギャスケット

 蘭は地球上に2万8千種(鳥類・哺乳類・爬虫類を合わせたのと同じくらいの種類数です。)が世界中でみられます。ほかの花と同じように、蘭も昆虫を招き寄せて花粉を運ばせる必要があります。しかし、蘭の特徴は虫をおびき寄せるために甘い蜜ではなく昆虫のメスを装ったり魅惑的な香りを発したり様々です。

性的な欺き

 中でも性的に欺く蘭は興味深く、セクシーな姿とフェロモンの組み合わせにより昆虫に交尾を促します。ビー・オーキッドの花びらはハナバチの体によく似ており、雄のハナバチが交尾をしようとするほどです。そのときに体に花粉を付着させます。また、ある種の蘭は擬態や特定の昆虫種の出す香りがあまりによくできているので昆虫が射精してしまいます。また、ハンマーオーキッドはカリバチの激しい交尾を利用して蝶番状の部分が反転しハチの体に花粉が付くようにします。

いろいろな蘭

 別の蘭では昆虫にとっては本能的に引き付けられる模様のものもあります
 他にも蜜を出す花の色や形だけをまねて蜜を出さない蘭もあります。また、昆虫が卵を産む場所になりすます蘭もあります。またある蘭は腐敗臭でハエをおびき寄せ、卵を産ませるときに受粉を手伝わせるのです。さらにキノコに化けるものもあるのです。

蘭の工夫

 このような奇妙な適応はどのように生じたのでしょうか。遺伝子の突然変異が偶然生み出したのかもしれません。昆虫の多様性も蘭が相手を見つける可能性を高めており、より多くの種や子孫を残せることで蘭は繁殖に成功します。ただ、一種類の花粉媒介者に依存することには脆弱性もあり、多くの蘭が短期間で絶滅します。しかし、長い目で見ると絶滅する種よりも新たに生まれる種の方が多く、蘭は花をつける植物としては最も多様性のある存在になるのです。

 蘭は昆虫だけでなく人間の感覚をも欺きます。その花びらの中に私たちは小さな踊る人や猿の顔、蜘蛛、飛んでいる鳥を見るのです。

TED公式サイト:https://www.ted.com/
TED Talks:https://www.ted.com/talks

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