【シリーズ】3分で読めるTED『「依存症」—間違いだらけの常識』ジョハン・ハリ

こんにちは、りゅうまです。

TEDという世界中の研究者が研究成果について発表する動画の内容を要約し、ご紹介します。

シリーズ『3分で読めるTED』第44回

まとめ
  • 孤立したネズミはドラッグ入りの水を選んで飲むが、よい環境では真水しか選ばなかった。
  • ベトナム戦争中、20%にも及ぶアメリカ兵のドラッグ使用率は終戦後、5%まで落ちた。
  • 依存者への治療は罰を与えるのではなく、社会復帰を支援することで依存患者は劇的に減った。
  • 人は繋がりに依存している。

TED
「依存症」—間違いだらけの常識
ジョハン・ハリ

 ヘロインには依存性物質が含まれているため摂取し続けると中毒になる。これは常識ですね。では、中毒の治療はどのように想像していますか?もし、罰を与えることで改善されるなら世界中で中毒者はいなくなるはずですよね。

なぜ、あなたは酒の量を調節できる??

例えば、あなたが合法である酒を毎日飲まないのはなぜでしょうか。
誰かに止められているからですか?違うはずです。
大切にしたい人間関係があるからではないですか?
私は確信しています。依存症の最大の原因は毎日を生きるのがつらいということを。

ネズミの実験

ネズミを檻に入れて、真水とドラッグ入りの水を置きます。ネズミは徐々にドラッグ入りの水を選ぶようになります。
次にもう一つ檻を用意しました。そこはネズミにとって最高の環境です。チーズもおもちゃも仲間もたくさんいます。そして、そのネズミたちは100%真水しか飲みませんでした。独房状態ではドラッグ水を選ぶのに。

ベトナム戦争でも

ベトナム戦争中、アメリカ兵の20%がヘロインを大量に使用していました。しかし、終戦後兵士の95%が更生施設に行くことなくパッと薬をやめたのです。ここで、従来の依存症と依存成分の関係に疑問が現れたのです。

大麻大国だったポルトガルが発展できた理由

ポルトガルはアメリカ式の対策をしました。
刑罰を科し、中毒は恥としてさげすむのです。
しかし、悪化する一方でした。

そこで政策を変えました。今まで依存症患者を社会から切り離すために使っていた金を、社会復帰するために使うようにしたのです。
具体的には、起業したい依存患者者への少額融資です。
もともと整備士だった人が働けるくらい回復したら修理工場に紹介し、この人を一年雇えば賃金の半分を負担すると働きかけました。
依存症の人と話したとき人生の目的を再発見できたとか広い社会での人間関係や繋がりを発見できたという声を聴きました。

この実験を続けて15年たった今、薬物使用は半減しました。

依存症の反対は繋がりなのです。

TED公式サイト:https://www.ted.com/
TED Talks:https://www.ted.com/talks

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