こんにちは、りゅうまです。
応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。
どうする?あの人の困った行動 No.2-2
行動分析研究所
―デメリットの法則!―
嫌なことが起こることを阻止するために動く(嫌なこと阻止の強化)
人は以前、起こった嫌なことを回避するために行動します。今日は具体例をたくさん紹介しますね。
1.学校現場で
「わーわー、がやがや」
「静かにしなさい!チャイムはとっくになっているのよ!」
「……。」
そして繰り返し注意をすることで、「みんな静かにしよう!」と声を掛けるようになったり、先生が来るのを見ておしゃべりを止めたりするという行動につながるのです。
2.うどん屋さんで
カレーうどんを食べるとき服にカレーが飛び散りますよね。そして、しみになるというデメリットが待ち構えているのです。
では、カレーうどんを食べなくなるかというとそうではありませんね。
しみになるというデメリットを阻止するためにゆっくりすするという行動をとったり、汚れてもよい服に着替えるという行動をとったりするでしょう。
3.仕事中に
低い天井で仕事をしていました。
休憩するために外に出ようとして、天井と頭の距離を見誤ってぶつけてしまい、痛みというデメリットがやってきました。
あなたはもうそこで仕事をするのをやめますか?おそらくそうもいかないですね。
そこで、出るときにはより注意深く天井を確認するという行動につながるのです。
4.定時退勤するとき
部下「お先に失礼します。」
上司「はやくない?」
部下「お先に失礼します」
上司「仕事が少なくていいね」
定時退勤するたびに嫌味を言われたら、定時に帰る行動が弱まり、残業する行動が増えてしまいます。
こうしてみるとデメリットって僕たちの学びの基礎のようなものですよね~。(良くも悪くも)
実際に成功者から学ぶよりも、失敗談から学んだ方が効率がよいという話も聞いたことがあります。だから、「成功者の○○の習慣!」とかより「しくじり先生」とかの方が学べるのかもしれませんね
ところでデメリットの話をしましたが、じゃあ叱ることも大切なんだーと、結論づけるのはまだ早いのです。
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次回
どうする?あの人の困った行動 No.2-3
―叱るは応急処置?常用するときつい副作用が!―
叱ることでヒトの行動が全て良い方向に行くのなら、学級崩壊なんて起こらないと思いませんか?それから、中学校って荒れやすいイメージがありますが、もし叱ることで効果をあげられるのであれば、中学校の先生はみんなさぼっているか、全く叱らない集団ということになってしまいます。
あなたの経験からするといかがでしょうか?おそらく小学校よりも中学校の先生の方がよく叱っていませんでしたか?
それから、何度注意しても同じミスをする部下だっているでしょ??上司や先生なら「こいつ、叱っても手ごたえがないな」と思ったことありませんか??
実はデメリットを使うことは大きな副作用をともなうのです。
それでは、また来週~。