どうする?あの人の困った行動 番外編―七夕の神話を行動分析する―【行動分析研究所】

こんにちは、りゅうまです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

どうする?あの人の困った行動 番外編

行動分析研究所
―七夕の神話を行動分析する―

はじめに

 今日は七夕ですね!!ぼくは給食で出る七夕ゼリーが大好きでした。
 ところで七夕には有名な物語があります。

ざっくり七夕の話

 昔あるところに織姫と彦星がいました。2人は互いに一目ぼれしました。2人は仕事を忘れて恋に夢中になってしまい、神様に離ればなれにされてしまいました。しかし、かわいそうに思った神様は、1年に1度、天の川に橋をかけて会えるようにしたのです。その1年に1度の日が七夕の日というわけです。
その後、2人は一生懸命仕事をしましたとさ。

さっそく行動分析!!

 七夕の話における問題点は1つです。織姫と彦星が仕事をしなくなってしまったということです。もし、2人がライフワークバランスを保っていれば毎日にでも会えたことでしょう。

分析点① なぜ2人は仕事をしなくなったのか。

もし、恋に落ちたからという理由ならば、誰しも結婚と仕事は両立しないということになってしまします。しかも実際には結婚後も仕事を続けたいという人もいるのです。だからこそ、2人が仕事をしなくなったことには様々な問題が隠れているのです!!

理由① 仕事にやりがいを感じていなかった。
2人の仕事に強化される要素がなかったと推測できます。

仕事のモチベーションで考えられることは次の通りです。

  1. お金や物など目に見える報酬
  2. 自分の仕事が誰かの役に立っているという充実感
  3. その仕事で自分の技術が上がる

だいたいこのようなことが考えられます。

彦星と織姫は、いずれももらっていなかったか、仕事内容と見合っていなかったかということです。

①の報酬に関しては置いておきます。(現実世界ではお金という報酬がとても強いのですが、2人はしばらく遊んでいたとのことなので、お金や物に対して困っていないと仮定します。)

②が特に重要で、充実感はいわゆるお客様の声によって得られます。
つまり、織姫から服をもらうときに「ありがとう」とか「あなたがいて助かるよ」と声を掛けていたかどうかです。

おそらくなかったのでしょう。客が織姫と彦星が働くことを当たり前に思い、なんのお礼の言葉もないとすれば、彼らが仕事をさぼって遊んでしまう理由にも頷けるのです。彼らの頑張りを無視し続けた結果、彼らの仕事に対する熱意を奪っていたのは周りの人々だったのです。もし、普段からコミュニケーションをとり、感謝の気持ちを伝えたり、彼らの技術を褒めたりしていれば結果は違ったのかもしれませんね。
 
結論 仕事をするという行動を人々が強化してこなかったという原因があった!

分析点② なぜ彼らは再び仕事をするようになったのか。

理由① 罰を与えて行動を促す方法
 罰は行動を抑える薬でしたね。罰を与えることで彼らが遊ぶという行動を弱化させたのです。(もっとも、物理的に不可能になってしまったのですが。)

でも、これだけでは仕事をする動機にはなりませんよね。神様の目的は、2人に働いてもらうことです。罰を与えて遊ばなくなっても仕事をするという行動は起こらないのです。でも、大丈夫!神様はちゃんと行動分析を心得ていらっしゃいました!!

理由② ○○すれば、□□できるよと伝える
「仕事を1年間頑張れば、大好きな人に会うことができる。」
これ、専門用語でなんて言うか覚えていますか??

ポジティブアプローチでしたね。
神様は2人に「1年仕事すれば、1日遊んでもいいよ!」と告げるわけです。
(ちょっと鬼畜ですが……。)

こうした理由により2人は働くことにメリットを見出すことができるようになったのです。

ただし!
1年仕事したら1日だけ会えるって報酬として見合っていますか?もし、冷めてしまったらまたさぼる可能性があるのです。
そこで、次のアプローチも必要です。

理由③ 彦星と織姫がいないと生活に支障が出ると理解した人々がちゃんとお礼を言うようになった。

「ありがとう」や「あなたの作る服が好き」などといって日常的に気持ちを伝えれば、2人にとって「やりがい」というメリットが生まれるので継続して仕事をしてくれるのです。

そうです、これは労働者に対する働き方を考えさせる物語だったのです。

それでは、よい七夕を!さようなら~。

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