こんにちは、りゅうまです。
応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。
どうする?あの人の困った行動 No.7
行動分析研究所
―行動コストの話―
行動コストって!?
コストが高いとか低い、それからコスパがいいなんて表現しますね。行動にもコストが存在します。
行動コストがよくわかる例
解説
リモコンは3メートル先にあるので、歩いて取りにいかなければなりません。でも、扇風機は、ほぼ動かずに可動させることができます。
つまり、エアコンをつける行動コストは高く、扇風機をつける行動コストは低いということです。行動するためのエネルギー消費が大きいか、小さいかということですね。
この考え方はたくさん、応用することができます。
行動コストをコントロールする。 運動篇
2日目
3日目
仕事が忙しく、ランニングできなかった。
4日目
時間が十分にあったができなかった。
典型的な3日坊主ですね!!むしろ、すがすがしいです☆
誰でも、初めはやる気になりますが、少し不規則な予定が入ってしまうと習慣は意図も簡単に崩れてしまいます。大切なポイントは、いかに続けるかということです。
ランニングをするまでに必要な動きは??
ランニングまでの道のりは、だいたい次の5つだと思います。
- 服を着替える。
- 外に出る。
- 準備体操をする。
- 走る。
- 帰って、シャワーを浴びる・着替える。
これを見ると、走るまでに結構準備がいるんですよね。しかも、⑤が終わるまでに時間もかかるため、走るタイミングを逃すと「もういいや」となってしまいやすいのです。もちろん、個人差はありますが、少なくとも昭和にとっては行動コストが高すぎたと評価することができます。
解決策1 行動コストの低い運動をする。
例えば、筋力トレーニングなら、外に出なくてよいですね。場合によっては着替えなくてもいいかもしれません。これにより、①と②が削られるだけで大きなコスト削減が実現できました!
あとは、朝起きてすぐに筋トレをやるとすれば、汗をかいてもどうせ着替えますよね。ついでだと思うだけでコストは下がります。
解決策2 ランニングにこだわる場合
どうしてもランニングをしなければならないが、続かない人のための方法です。
- 服を着替えるコストを削減する。
- 外に出るコストを削減する。
- 準備体操のコストを削減する。
服を着替えるコストを下げるためには、やはり寝間着をランニングの恰好にして、朝はそのまま走りに行き、帰ってからシャワーを浴びるという流れを作る方法がよいでしょう。
ランニングマシーンを買うしかありません!!
○㎞の記録更新を狙わないのであれば、準備体操をウォーキングに代替することをお勧めします。例えば、500メートルは歩いて、徐々に走り始めるとウォーキングがそのままウォーミングアップにもなり、歩くことで脳が活性化され、やる気を生み出します。
走り始めることができれば、④と⑤は特にストレスを感じないでしょう。
行動コストをコントロールする。 勉強篇
こんな経験したことありませんか?せっかくやろうとしていたのに、準備をしているうちにやる気をなくしてしまう。たまに掃除をしちゃうこともありますよね(笑)。やはり、どんな勉強をするのか考えて、勉強道具を準備するというのは行動コストが高いですよね。(ララ男はよくやった方でしょうかね。)毎日の勉強を習慣にしたい人は、前日にだいたいの勉強することを決めてしまうとよいでしょう。
それから、理想は、勉強部屋は勉強するのみの場所にして、マンガやゲームができる部屋は別の部屋にする方が、集中力が上がります。そして、前日には最初にやる教科の準備を終えている状態にします。教科書もノートも開いたままが絶対にいいです!また、休憩する時も、次の教科の準備をして、できれば少し問題を読んでから休憩すると、環境面でも気持ちの面でもコストを下げてスムーズな切り替えにつながります!!
行動コストをコントロールする。 ダイエット篇
お菓子を家に置いとかないというのも行動コストに基づいた判断です。食べたくなった時に冷蔵庫にある状態と、食べたくなってもスーパーに買いに行かなければならない状態では、やはりダイエット中にお菓子を食べてしまうのはやはり前者でしょう。
これは、行動コストを高くしてあえて、欲求を回避するというやり方です。勉強部屋と漫画部屋を分ける理由もここにあります。
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どうする?あの人の困った行動 No.8
―メリットは大きく分けて2種類ある!―
いままで、たくさん「メリット・デメリット」という言葉に触れてきました。来週は「メリット」について踏み込んで考えていきたいと思います。