こんにちは、りゅうまです。
応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。
どうする?あの人の困った行動 No.8
行動分析研究所
―メリットは大きく分けて2種類ある!―
「やりたい!」と思う気持ちが芽生える理由は大きく分けて2つある!
モチベーションの理由を2種類に分けたものです。専門用語で内発的動機付けと外発的動機付けと言います。今回は今まで出てきた行動分析を絡めて、この2つの動機付けを考えていきます。
内発的動機付けとはなにか
1つは、「それが楽しいからやる。」という自分から湧き上がるモチベーションです。例えば、ゲームを買ってもらった子どもはさっそく箱を開けてゲームに取り掛かるでしょう。ゲームをする理由は、ゲームそのものが楽しいからです。
外発的動機付けとはなにか
一方で、苦手な勉強はどうでしょうか。これは、会話で見るとわかりやすくなると思います。
どうでしょうか。ちょっと、似たようなエピソードがありませんか?
そうです、トークンエコノミー法です。この場合、少し高いおやつを買ってもらえるというメリットが動機となっていますね。
このように、ご褒美など、モノを得るために行動することを外発的動機付けと言います。トークンエコノミー法は外発的動機付けを利用したものだったのです。
では次の場面は、内発的動機付けと外発的動機付け、どちらに当てはまるでしょうか。
さて、まま子は算数の勉強をしたララ男を褒めています。この「褒める。」は内発的動機付けと外発的動機付け、どちらでしょうか!?
解説
答えは、外発的動機付けです。
ララ男はそもそも算数が好きではなく、テストでも悪い点を取っているようです。まま子から勉強するように言われたときもしぶしぶといった様子でした。
しかし、初日から褒められることで次の日のモチベーションが少し高くなっているようです。算数の勉強をすることで母親に褒められるメリットが生まれたので、ララ男は算数の勉強をするという行動が強化されたのです。
トークンエコノミー法と同じように、外発的動機付けは、行動を促す手段です。そのため、報酬がなくなるとやらなくなってしまいます。つまり、最終的には算数を楽しいと思うようにしなければなりません。それは、決して簡単なことではなりませんが、ゴールは内的動機によって生まれる行動を増やすことです。
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次回
どうする?あの人の困った行動 No.9
―旦那が子どもと関わるのが下手……。なんとかしたい!!―
先日、ネットで旦那が子どもとのかかわり方が下手で、子どもが旦那を拒否する場面が多いという悩みを見つけました。この問題について、行動分析の視点で考えていきたいと思います。