こんにちは、りゅうまです。
応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。
どうする?あの人の困った行動 No.9
行動分析研究所
―旦那が子どもと関わるのが下手……。なんとかしたい!!―
はじめに
ネットで「旦那が子どもとのかかわり方が下手で、子どもが旦那を拒否する場面が多い」という悩みを見つけました。今日は、その問題について行動分析の視点から解決に迫りたいと思います!
子育ての悩みは多岐に渡ると思いますが、そんな悩みの種が旦那さんと我が子の関係だと思います。もちろん、「うちの旦那は子どもとよく遊んでくれるし、寝かしつけもしてくれるわ。」という方もいるようですが、どうやら育児はママの仕事というご家庭が多い様です。
しかし、知り合いに話を聞いたところ、育児を全てママに押し付けるような人よりも育児に参加しようとはするが、子どもに慣れていないせいで関係を悪くしているという旦那さんが多いとのことでした。では、具体的な問題をネットの書き込みを参考にして分析していきましょう!
問題点
まとめると以下のようです。
- 子どもが泣いたときに的外れな対応をしている。
- 遊び方を知らない。
- 子どもに興味をもっていない。(自分のやりたいことを優先する。)
- 「妻の手伝い。」という認識止まりで、当事者意識が弱い。
- 妻からアドバイスをすると(たとえ優しく伝えても)、機嫌が悪くなる。
→たちが悪いのは、少し手伝っただけで「自分はよい夫だ。」という認識の人もいること。
ざっと調べたのですが、どうやら育児について夫婦の認識の違いは根深いようです。今回は行動分析でできるところまで解決策を考えていきますが、この問題は今後もたくさんの視点で解決策を考えていきたい問題だと思いました。
行動分析
パパにとって、子どもと関わるメリットは何でしょうか?もちろん、親なんだからメリットとか考えずに動け!というのは、心中お察しします。というか、本当にそうなんですが、できないんだから仕方がない。もし、この方法で旦那様が変わることができれば今後、あなたの気持ちが楽になると思ってください。
考えられるメリット
- いかに初めのうちに、この子にとってパパと言う存在が大切なのかを実感させる。
- その子の好きな遊びをさせる。
- 子どもが泣いたときに的外れな対応をしたとき
例えば、パパが抱っこしているときに「安心した顔してるね。」や「パパのこと大好きなんだね。」など赤ちゃんとパパの繋がりをもたせてみましょう。そうすることで「この子には、俺が必要なんだ。」という感覚が生まれるようにします。この必要とされているという感覚が自分の子どもと関わるメリットになるのです。
どうやって、子どもと遊べばよいかわからないパパさんも多いようです。そこで、具体的にどんな遊びかを指示します。例えば「最近、この本にハマっているみたいだからこれを読んであげて。」や「抱っこしてゆっくり揺らしてあげると嬉しいみたいよ。」などです。もちろん、幼児のお子さんなら、プラレールやおままごとなども考えられますね。とにかく、その子の好きな遊びを具体的に言います。
できれば、「ゆっくり揺らす。」など具体的に伝えると男性にとっては、わかりやすい情報になると思います。
ここでのねらいは、やはり子どもとパパの関係作りです。人は誰しも自分の興味のあることに寄り添ってもらえると嬉しいと感じます。あなたも、好きな化粧品や料理の話題になるとその人に親近感を抱くでしょう。子どもも同じで、自分の好きな遊びを一緒にするだけでとても心地よいと感じ、笑顔になります。子どもの笑顔は誰しも嬉しいものです。その笑顔が、自分が遊んだことで引き出せたのなら、パパにとって大きなメリットとなるでしょう。
おそらく、新生児は特に寝ている時間が長いため、たとえ夜遅くまで働いていなくても帰ったらほとんど寝ているという状況も珍しくないと思います。そのため、泣く理由を推測する幅も狭いのかもしれません。そこで、おむつ交換やおなかがすいて泣いているなとわかったときに夫に頼みましょう。そうして、夫がやり遂げたら「パパにやってもらってうれしそうだね。」と言葉をかけたり、「思ってたより上手だったね。」などパパの性格に合った褒め方をしたりしましょう。そうした経験が自信となりパパを成長させてくれるでしょう。
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次回
どうする?あの人の困った行動 No.10
―子どもが転んだときの対応―
子どもが転んだ時どんな風に声を掛けていますか?寄り添っていますか?そんなことで泣くな!と強くなるように言葉をかけていますか?もちろん怪我の大きさにもよると思いますが、行動分析的には何が正解なのでしょうか。
実は行動分析の基礎的な内容は終わっています。なので、これからは具体的な場面を多く用いて、誰でも実践で使えるように考えていきたいと思います!