【シリーズ】おすすめの1冊『AX』伊坂 幸太郎

こんにちは、りゅうまです。

シリーズ『おすすめの1冊』第95回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは、伊坂幸太郎さんの「AX」。

『AX』伊坂 幸太郎

感想

 殺し屋の話でした。重松のゆったりした作品も好きですが、こんなワイルドな作品も大好きです。殺し屋の兜は家に帰ると妻に気を遣っているというギャップがあります。

 仕事では、腕のある殺し屋で戦闘能力や仕事の手際などは業界トップクラスです。しかし、ひとたび家に帰ると妻には頭が上がらない上になぜかしぐさがどんくさく映るのです。

 ただ、殺し屋が恐妻家っていうと本当は全く矛盾してないはずだと思いませんか?だって、一つの職業だとすれば殺し屋だろうが、文房具屋の店員だろうが恐妻家もありえると思うんです。でもギャップを感じてしまうのは、僕らの中に 殺し屋=怖い人 と言うイメージがあるからなんですよね。このギャップが醸し出している面白さは僕らが作り出しているものですよね。伊坂さんも含めて小説家の目の付け所って面白いです。

 後半は息子のである克己の視点に切り替わります。兜没して10年後です。
成人した克己の視点と10年前の克己の行動が切り替わるこのスタイルを僕は「アヒルと鴨のコインロッカー」でも体験しました。伊坂さんの真骨頂でしょうか。とにかく、やはりこの切り替わりながら事実に迫るドキドキ感は中毒になりそうです。
 おかげで、連続で伊坂作品を読んでいます。「ガソリン生活」です。(笑)

あらすじ

 腕の良い殺し屋である兜は、家に帰ると妻に気を遣う。息子の克己もあきれるほどだ。
 家族思いで優しさのある兜は、人殺しから足を洗いたいと考え始める。しかし、仲介者の医師から辞めるには相当な金が必要だと言われ、仕方なく殺し屋を続けていた。しかし、ある仕事をきっかけに兜は仕事をやめることを決断する。
 
 後半は、兜の息子の克己が成人してからの話に移る。兜が自殺して10年後である。父が残していた謎の部屋。自殺する直前に兜に出会い勇気をもらったという少年と克己との出会い。ゆっくりと兜の想像していた未来に動いていくのです。

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