シリーズ『おすすめの1冊』第47回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。
今日、ご紹介するのはDaiGoさんの「メンタリストDaiGoの学級経営が5分で変わる心理学」。
『メンタリストDaiGoの学級経営が5分で変わる心理学』DaiGo
先日知り合いの小学校教員の方に聞きました。今年のゴールデンウィークが恐ろしいと。詳しく聞くと、そもそも学級経営はスタートが肝心なようで、特に新学期の最初の3日間は業界の中では黄金の3日間と呼ばれているそうです。ここで学級経営の8割は成功したと言われるほど、クラスをまとめるには大事な3日間なようです。そして、3日を無事に終えるとすぐにゴールデンウィークが始まります。子どもたちは、学級のルールや学習をそのゴールデンウィークの間にすっかりと忘れるようで先生方は立て直すのに一苦労されるそうです。ただ、黄金の3日で失敗した先生と成功した先生では、また違うのでしょう。
さて、そんなゴールデンウィーク。今年はなんと10日間!!ひとまずお仕事はお休みできるとおっしゃいました。が、例年とは文字通り桁の違う長期休み。それはもう休み明けが恐ろしいのなんのって(笑)。
教員とは、人を育て、動かすお仕事。それは、もう技術職といってもよいでしょう。ただ、自分の経験則や、先輩教員の経験則で仕事をしている先生がいるのも事実。それはもったいないと思うのです。なぜなら今日、学級崩壊は若手教員に限らず、ベテラン教員でも起こりうる時代なのです。威厳で子どもを指導している先生がまだまだいるのは、ある程度仕方ないかもしれません。今まで、それで困ったことがなかったのですから。ですので、せめて今までのやり方で、壁にぶつかった方に手に取っていただけるように本書の魅力をお伝えしていきます!!
「子どもが自分で考えて動く。さらに楽しみながら勉強や係りの仕事に励む。」これが理想だと思います。例えば、係り活動の仕事にキャッチフレーズを付けることを提唱しています。新聞係りではなく、「4年1組ニュース係」や、「みんなを守れ!保健係」などいかがでしょうか。こうすることで、仕事内容もはっきりしてくると思います。また、自分たちで決めれたらさらにやる気アップですね。
また、いじめをうまない学級つくりの方法として「ジグソー学級」をあげています。これは、ジグソーパズルのように一人ひとりが、ピースのように大切な役割がある。つまり、絶対に協力しなければ達成できないことを設定するのです。いじめの原因の一つは人間関係の分断です。理由は様々でしょうが、ポイントは「集団の中に仲間を必要とせざるを得ない環境やゲームを設定する」のです。
今の2つの例、実は、先生方って結構やっているんですよね(笑)。だから、先生方の経験って絶対に生きていると思います。いままで実践されてきたことを、「こんな心理が働いていたんだ!!」という発見があれば、自信にもなると思います。また、新しいアイディアも生まれるかもしれません。
ここからは、その他の学級経営メンタリズムの項目を紹介します。「知っていることが多いのならいらない」、とは言わずに手に取ってみてください。項目を見て判断してもよいと思います。
◇先生の指導力を上げるメンタリズム
- 子どものうそや本音を見抜くための仕掛け
◇子どもの問題行動を解決するメンタリズム
- けんかをしている子どもを仲直りさせる
- 緊張のメカニズムとその解消へのアプローチ
◇子どもの力を伸ばすメンタリズム
- 子どもの感情に着目し、行動を改善する
◇家庭やしつけにかかわるメンタリズム
- 子どもの自制心を育成する心理的、物理的アプローチ
- 整理整頓を身に着けさせ、忘れ物を減らす
◇メンタリズムお悩み相談室
- 授業で全員の子どもに発表させたい
- 子どもに約束を守らせたい
- 集団からあぶれる子どもをなくしたい
- 復習をさせ、学習の定着度を上げたい
- 学級の仕事をちゃんとやらせたい
※これらの項目は、内容の1部分です。