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【シリーズ】おすすめの1冊『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』

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シリーズ『おすすめの1冊』第3回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

目次

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』

ご覧になられている方は、例えば引きこもりの経験、もしくは引きこもっている知り合いがおられるだろうか。あなたは、そんな自分や他人に対して何を考えるのだろうか。

きっといろいろ想像するのではないか。いじめにあったから。ふられたから。親しい誰かが亡くなったから。考えればもっと理由は出てくるだろう。しかし、それは果たして合っているのか。つまり原因を考えることがどれだけ価値のあることなのか。

ごめんなさい。引っ張りすぎましたね。嫌われる勇気はアドラー心理学を紐解く一冊です。一人の哲人と現代社会に悩める青年の対話形式で話は進みます。

さて、話を戻します。アドラーはフロイトのような過去(原因)の行いが今の状態の結果であるという考え方を否定しています。なぜ引きこもりになったのかではなく、なぜ引きこもりであるのか。という考えです。アドラーの主張は目的論です。例えば、あなたが引きこもっているのはいじめがあったからではなく、ふられたからでもなく、人と関わりたくないという目的がある。ゆえに引きこもっている。さらに引きこもりという事実を仕方がないと思いたい、もしくはそう言われたいという目的を達成するために過去の出来事と引きこもりをあたかも結びつけている。

ここまでで、反発したい方は多数おられることだろう。ここだけの文章ならまだまだ原因論が匂っていると思う。ここまで読んで、どんな疑問や反論が思いついただろうか。その疑問や反論を持ったまま嫌われる勇気を手に取ってほしい。

 

嫌われる勇気というタイトルだが、ぼくは人に嫌われてもいいとは思わなかったためブームには乗らなかった。加えて、人に嫌われたっていいじゃないか。自分の信じるようにやりなよという、Jpopの歌詞に出てきそうな内容を想像してしまったから読む気が失せていた。しかし、NHKの100分で名著を拝見して読んでみたいと思った。それは今までのぼくの価値観を90度から180度ほど変える価値観だったからだ。目的論もそうだし、課題の分離という考え方もだ。それから、悩みごとのすべては対人関係であるという言葉にも読み進めると共感できた。人間関係は上下関係ではなく横の繋がりこそ正しいということもその通りだと思う。

先ほども書いたが、この本は対話形式で進んでいく。だから哲人の考えに対して僕が抱いた疑問を青年が見事に質問し議論していく。青年の言うことに「そうだ、そうだ!それは理想論だ!!」と共感しながら読むといつのまにか哲人に共感している。(笑)

なぜ嫌われる勇気なのか。一冊の内容をまとめると嫌われる勇気だなと思ったが、ぼくが誤解したように同じような解釈をして読まない人がいたら、ぼくは全力で、いいからとにかく読んでみてといいたい。

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