シリーズ『おすすめの1冊』第11回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。
今日、ご紹介するのは、福星英春さんの「ハードボイルド園児宇宙くん」。
『ハードボイルド園児宇宙くん』福星 英春
今日は漫画の紹介です。
ハードボイルドと園児というギャップ(笑)。主人公は鋭い洞察で世の中を批判的に見ているガキ。大人並みの言葉遣いだが、お菓子好きだったりおねしょをしたりという子どもらしさがかわいらしい。
まず第1話が「嘆きのコスモ」である。
本人が収容所と比喩する幼稚園では先生がクイズを出していた。「上は洪水、下は大火事これなーんだ」よくあるクイズだ。正解は風呂なのだがコスモくんは日本と答える。どのように考えたのか。
ほかにも事件は幼稚園らしさにあふれたものがたくさんある。意地悪をする亮くんはコスモくんのライバル的存在。喧嘩を売る亮と冷静に対応するコスモのバランス感。2話目はフルーツバスケット中で亮とコスモがバトルする。ずるい亮に復習を誓うコスモが放った一言は「F・B」。この世は何と不条理にできていることか。この後はどうなることやら。
コスモくんの両親はちょっとおバカ。そんな両親にコスモくんはちょっと引いている。だけど、やっぱり両親が大好き。ショッピングモールで両親が買い物中コスモは迷子になる。「どうせいつかは捨ててやろうと思ってたんだ」と泣きながらいうコスモ。強がりにもほどがある!
感動の話もあるのだ。お泊り保育でおねしょをしたコスモは亮がしたことにしようとして失敗する。お泊り保育が終わってりおちゃんが手紙とともに声を掛けてくれた。「コスモくんつよい」。りおちゃんは去り際に一言、「実はね私もたまにおねしょするよ。みんなには内緒ね」と。カッコよすぎる。その一部始終を見ていた亮。手紙を破り捨ててしまう。そして喧嘩(笑)。亮、やはりお前りおちゃんのこと……。
ライン漫画で公開し、単行本では7話まで発売中。かわいい幼稚園児たちにいやされたり、くすっと笑いたい方はぜひ。
ハードボイルド園児 宇宙くん 1巻をライン漫画やアマゾンから単行本を買うと、かわいい宇宙くんのラインスタンプがついてきます。
下のリンクからサンプルがご覧いただけます。
ハードボイルド園児 宇宙くん 1巻