【シリーズ】おすすめの1冊『その時までサヨナラ』山田 悠介

こんにちは、りゅうまです。

シリーズ『おすすめの1冊」第19回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは山田悠介さんの「その時までサヨナラ」。

『その時までサヨナラ』山田 悠介

仕事人間の悟は家事、育児に参加せず帰りも遅い。妻の亜紀はそんな夫に愛想を尽かせ出て行ってしまう。悟も仕事に理解を示さない妻を追うことはしなかった。2人の溝が埋まらないまま一か月が過ぎた頃、3つの事件が起こる。1つ目は妻の亜紀が乗っていた電車が地震の影響で脱線した。妻は亡くなった。そして、2つ目は宮前春子と名乗る亜紀の友人が泊まり込みで悟に家事を叩き込もうとしてくる。亜紀の親に子どもを預けようとしていた悟を宮前にとがめられる。3つ目は、悟が仕事でミスをした。編集者である悟は売れ子作家、後藤田の担当である。悟は後藤田の新作が入ったメモリをなくしてしまう。そして、悟は部署の異動を命じられるのだった。仕事一筋だった悟は落胆する。しかし、宮前は会社のことはもういいのではないかという。会社に人生をささげても何も残らないと。はじめは反発する悟だが、図星であった。そして、息子である裕太は宮前に促されつつ「お仕事がお休みのとき、遊園地に連れて行って」と父親に伝えた。悟は衝撃を受けた。裕太は亜紀の両親と暮らしたがっていると思い込んでいたからだ。この出来事が悟を大きく変えるのであった。

悟は息子と生きる決意をする。宮前に教わりながら家事や育児を少しずつ覚えるのだった。順調に裕太との暮らしに慣れ始め、宮前にも心を許しかけていた矢先に4つ目の事件が起こる。宮前と名乗っていた女の顔写真が新聞の行方不明者として、しかも神崎一恵という名前で載っていた。どういうことなのか。なぜ宮前は嘘をついてまで悟に近づいたのか。神崎とはだれか。宮前とはだれか。そもそも、悟があっていたのは誰なのか。裕太を育てられるのか。

ミステリアスな展開とパパの成長記録です!

それにしても、山田悠介さんがこんな作品を書くなんてと驚きました。いや山田さんの作品を読み込んでいるわけでもないのですが……。ただ、山田さんの作品は何かが迫ってくるようなイメージがあります。鬼とかドアとか、赤ちゃんも迫ってきたことありますね。精神的にも、物理的にもいろんなものが危機として迫ってきます(笑)。だから大きなギャップがありました。いつになく優しい物語だなと思いました。

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