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【シリーズ】おすすめの1冊『ペンギン・ハイウェイ』森見 登美彦

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シリーズ『おすすめの1冊』第24回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」。

目次

『ペンギン・ハイウェイ』森見 登美彦

 アオヤマ君はとっても頭のいい小学生4年生。自称、日本一忙しい小学生だ。彼はノートをよくとる。片時も手放すことなくノートを持ち歩き、考えたこと、見たこと、聞いたことをメモする。
 アオヤマ君は本当に賢く、しゃべり方まで賢い。というか、固い。「ぼくはたいへん多忙なんだがなあ」とか「ぼくは冷静だ」とか、笑ってしまうほどだ。でも、この話し方、実はお父さんとそっくりなのだ。そこが子どもらしいところでもある。

 彼の住んでいる街に、ペンギンが現れた。真夏の町中にだ。この不思議はアオヤマ君のペンギンハイウェイ研究の始りを意味する。
 アオヤマ君はとても頭を使う。ゆえに糖分で栄養補給をしなければならない。だから虫歯も多く、歯医者さんに通っている。その歯医者さんにいるお姉さんは不思議な人だ。だってコーラの缶からペンギンが出せるんだから。お姉さんは本当に謎が多い。
 アオヤマ君はペンギンとお姉さんの研究も抱えることになってしまった。
アオヤマ君の研究にハマモトさんも加わる。彼女は森の奥にある<海>について研究していてアオヤマ君の力を借りたのだった。そこで<海>とペンギンとお姉さんが関係していることがわかってきた。でも、困ったことにお姉さんも自分のことがよくわかっていない。本当に謎の多い人なのだ。

 研究で分かったことは

  • お姉さんは元気になるとペンギンを作りたくなる。
  • お姉さんはペンギンを作りすぎると元気がなくなる。
  • ペンギンたちは<海>を壊してしまう。
  • <海>とお姉さんの体調は連動している。

 なんだか推理小説のように感じてきた!

日常の話も個性が出ていて面白いのでちょびっと紹介

 水泳の授業の事件がおもしろい。アオヤマ君はなかなか手ごわいのだ。先生がプールから上がるように指示したとき、鈴木君に水着を取られてしまう。でもアオヤマ君は逆に鈴木君を困らせてしまう。アオヤマ君らしいけど…確かにアオヤマ君のやり方は理論的だけれども……僕にはまねできない(笑)。
 アオヤマ君のちらつかせる子どもっぽさやハマモトさん、鈴木君、アオヤマ君の恋心とかちょっとニヤニヤしてしまうシーンも魅力の一つかもしれない。

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