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【シリーズ】おすすめの1冊『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』岩崎 夏海

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シリーズ『おすすめの1冊』第28回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは、岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。

目次

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』岩崎 夏海

小説だけでなく、アニメや映画などでもヒットしたため多くの方がご存じだと思うが改めて紹介したい。
こんな自己啓発本をぼくは求めていた。
本屋での紹介文によくありそうなことを言ってみたが、本当にそう思った。マネジメントは組織を動かすため必要であるが企業でなければ結びつきにくい。しかし、実際の組織はあらゆるところに存在する。学校や福祉事業、もちろん野球部もそうだし、サークルも組織と呼べると思う。もしドラはタイトルの通り、ドラッカーの『マネジメント』という本をもとに野球部を活力ある部活動に生まれ変わらせ、甲子園を目指すというものである。野球部という利益が生じない組織に焦点を当ててマネジメントをすることで、マネジメントの応用方法を説明してくれていると捉えている。

例えば、主人公のみなみは「野球部の顧客とはだれか」という問いにつまずく。そもそも非営利の野球部に顧客がいるのかもわからなかった。だが、マネジメントにおいて顧客はだれかという問いは、ないがしろにできないことも理解していた。
みなみは正義との対話で答えを導き出す。

みなさんは、野球部の顧客は何だと思いますか?
みなみは、野球部の顧客を突き止めて、さらに顧客が野球部に求めていることを導き出す。野球部は感動を与える組織だったのだ。
顧客は「お金の出所」を探れば明らかになり、組織の役割については、「なぜこの組織にスポンサーがつくのか」を突き詰めていくことで導き出せるのだ。

他の内容も、マーケティングや、イノベーション、人事の問題など企業には必要だが、野球部に本当に還元できるのかと思わせるものである。小説として楽しみながら自分の所属している組織はどうだろうと考えてみるのも楽しいと思う。

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