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【シリーズ】おすすめの1冊『おとぎカンパニー』田丸 雅智

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シリーズ『おすすめの1冊』第57回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは田丸雅智さんの「おとぎカンパニー」。

目次

『おとぎカンパニー』田丸 雅智

 おとぎ話をアレンジした14編の作品集。1話5分で読める。また、よく知っている童話を素にしているため非常に読みやすい。軽い口当たりのおやつで、ついつい次々と食べてしまうような感じだった。
 発想が面白く、オリジナルの核はそのままで、伝える手段を変えている。

教務課の女神(金の斧)

 嘘をつくと痛い目を見るという核で語る。単位を落とした主人公は、女神の質問に正直に答えたことで単位がもらえた。しかし、調子に乗り、今度は全部の単位を落として教務課に行った。質問に適当に答えた主人公への罰は、単位がもらえないだけではなかった。

つまみの家(ヘンゼルとグレーテル)

 新入社員は、先輩によくご飯に誘われた。つまみの家と呼ばれるその居酒屋は、メニューがない。なぜかその人の好みのものが出てくる。新人は、先輩にえらく気に入られ、毎日のように連れてこられ、毎度おごってもらった。しかし、そのことでほかの先輩に妙に心配されていたのだった。聞くと、新入社員が急に連絡が途絶えて解雇になるということが続いているそうだ。偶然かあの先輩にご飯に連れていってもらう新人ばかりがそうなっているのだった。そして、その頃から先輩は食事のたびに「おまえ太らないんだな」なんて言われ始めた。

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