シリーズ『おすすめの1冊』第62回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。
今日、ご紹介するのは、プレジデント社から出版されている雑誌「プレジデント」をご紹介します。
『プレジデント』プレジデント社
今、ビジネス書と呼ばれる本は世にたくさん出回っています。しかし、そのすべてを読むことはできませんし、読まなくてよい本もありますよね。プレジデントは、ビジネス雑誌ですが、経済、経営、英語力、ベンチャー企業の取り組み、人事などビジネスにかかわる記事を幅広く取り扱っています。単行本の短所は、1人の人間が書いているということだと思います。うさん臭さいものもあります。しかし、雑誌なのでたくさんの方がコラムのように執筆をされています。1つの意見に固執しないという長所があります。
2018.10.29 ―人生が変わる「面接」のスゴ技―
就活生にとって面接をどう乗り切るかは当然、一番の関心ごとです。面接対策の本が売れていることからもうかがえます。しかし、その面接の本、本当に参考になるのでしょうか。1冊しか買っていないのならかなり偏った面接対策かもしれませんよ。
例えば、東京海上日動さんは、事前準備は不要としていますが、NTTさんは面接の事前準備を本気でしてきたかなどを問うようです。会社によって、正反対の意見です。
この号では、実際に人事を担当してきた、採用のスペシャリスト3人の対話や、大手メーカー、IT外資コンサル、金融、商社、航空会社の面接担当が何を見ているのかということを、教えてくれます。大いに参考になると思います。
ちょこっと持論
一方でぼくは共通点もあるなと読んで感じました。それは「人間力と好奇心」です。具体的には、「会社に入社後、鍛えがいのある人材かどうか。」が共通しているのではないでしょうか。おそらく「鍛えがいのある人材」は、謙虚に学び、素直に受け入れ、楽しいこと、やりたいことが見つけられる人なのだと思います。もちろん、企業それぞれの質問には企業ごとの特性があるので、それだけでは難しいでしょうが、基盤になると思うのです。
他の記事には、大学入試や転職に関する記事など面接にかかわることや、後半はリーダーシップ、キャッシュレス生活のこともあります。
少し古い記事ですが、面接対策の本を買う前に一冊いかがでしょうか。
2016.10.3 ―毎日が楽しくなる脳内革命―
こちらも古い記事ですみません。
「ことわざや名言には根拠があった!」という見出しはとても興味深いです。名言は私たちの論理的思考ではなく経験や感情に訴えかけてくるものだと思います。この記事では、名言・ことわざを分析し、複数の名言とともに4つの因子にまとめています。
- 「やってみよう」因子
- 「何とかなる」 因子
- 「ありがとう」 因子
- 「あなたらしく」因子
「やってみよう」因子 ―偏桃体の過剰反応を抑える―
幸福感は挑戦する時に感じやすく、今の状態を守ろうとすると抑うつ感情が芽生えやすくなります。
○チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。 本田宗一郎
「何とかなる」 因子 ―訓練で変えることができる―
楽観的な人は、幸福度も営業の販売実績も高いです。トラブルが起こった時に、一時的なものなのか永続的なものなのかなど軸をもって物事をとらえ直してみましょう。楽観主義は決して先送りにすることではありません。
○人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。 チャールズ・チャップリン
「ありがとう」 因子 ―セロトニンの分泌を促す―
セロトニンは幸福感を持続させる重要な脳内ホルモンです。感謝の気持ちは脳にプラスに作用して粘り強くなるということが研究でわかっています。メンタルトレーニングでも多く取り入れられています。
○不幸に陥る人は、自分のことだけを考えている人です。 アルフレッド・アドラー
「あなたらしく」因子 ―遺伝子に素直に生きる―
もし、人類がみな同じ遺伝子なら伝染病で絶滅してしまいます。遺伝子が多様だから、乗り越えられるのです。というわけで、人間というのは自分らしく生きることしかできないのです。裏を返せば、みんなと同じにすることは遺伝子に反しているのでストレスが溜まります。
○誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はだめだと信じて生きることになるだろう。 アルベルト・アインシュタイン
ここからは僕の好きな言葉です。
「1と0は違う。」(漫画 ワンピースより)
最初の一歩を迷ったときに思い浮かびます。短い言葉ですが、力強さを感じます。やってみよう因子ですね!
「努力しなくても勝てるところで最大の努力をする。」(予備校講師 林修)
楽しいと感じることを流さずに受け止めることができるようになりました。仕事にも行かせられていると思っています。あなたらしく因子ですね!
今まで感銘を受ける言葉は本からも出合ってきました。でも、マンガやテレビのコメントはとても腑に落ちやすいのだと思います。もちろん、本から引用すればかっこいいですが、僕にはまだ難しいのかもしれません(笑)。
2018.12.3 ―「家・マンション」買い時、売り時―
2019.5.13 ―「新・日本経済」入門―
2019・8.9 ―認知症の全対策― ほか