シリーズ『おすすめの1冊』第75回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。
今日、ご紹介するのは、成美堂出版さんの「カクテル大辞典800」。
『カクテル大辞典800』成美堂出版
はじめに
みなさん、カクテルはお好きでしょうか?カクテルは居酒屋では「ジン・フィズ」や「カンパリオレンジ」、「ピーチ・ウーロン」などがよく置いてあります。なので、甘いというイメージもあるのではないでしょうか。
僕が最初に飲んだカクテルは「チャイナブルー」でした。あの透き通る青色と柑橘の酸味、甘みの虜になりました。もちろん辛口のものもあり、やや辛口の「ブルームーン」は20歳の僕を少し大人な気分にしてくれました。でもバーに置いてあるカクテルってちょっと高いですよね。幅はありますが、いっぱい最低でも500円くらい。1000円超えるカクテルも珍しくありません。それなら、自分の好きなカクテルを自分で作っちゃいましょう!
この本の特徴は?
①豊富な数を紹介!
・この本はカラーの写真付きで800種類のカクテルを紹介してくれます。
②一目でわかる工夫!
・項目には、レシピ、技法、辛さ、度数、合う季節、合う時間や場所を一目でわかるようにしています。また、そのカクテルの特徴や歴史を添えているので楽しく読めます。
③調べやすい!
・索引は50音別、つくり方別、度数別、ベースとなるお酒別で調べることができるので情報が少なくても検索しやすいです。
④ノンアルコールも充実!
・ノンアルコールカクテルの作り方もあるので、クリスマスの日に子どもたちに作ってあげると喜びそうですね。
⑤レシピになじみのないお酒が使われていても大丈夫!
・カクテルに使われている材料には、なじみのないものもあります。でも、材料となるお酒の説明も最後にまとめて書かれていてとても勉強になりました。
⑥初心者にうれしい技法の説明もイラスト付きで!
・シェーク、ビルド、ステア、ブレンドというカクテルの技法も図でわかりやすく説明されています!!
趣味としてすすめるワケ
①意外と気軽に揃えられる
レシピの中のお酒は最近では意外と気軽に手に入ります。業務スーパーさんやドン・キホーテさん、最近ではヨドバシカメラさんなどの家電量販店にも置いてあります。
例えば、「チャイナブルー」はブルーキュラソー、ライチキュラソー、グレープフルーツジュースで作ることができます。これらは、先ほどあげたお店でそろいます。あとは、分量を量って混ぜるだけです。このように簡単なレシピはたくさんあります。
②簡単なカクテルだけじゃない、難しいカクテルもあるからハマる!
カクテル作りハマればシェイカーなど道具をそろえたり複数のお酒を合わせるカクテルに挑戦したりするのもいいですよね!
カクテルを作る中で腕を上げることもできるのは「楽しさ」の大事な要素だと思います。また、客を招いて作ってあげることもでき、やりがいをもてます!
③自分で作るとわかること
本書は800種類もあるので気軽に作れるものから、プロがつくるものまであります。また、自宅で作ることが難しいカクテルもありますが、見た目やレシピをみると飲みたくなるものばかりです。気になったカクテルを置いてあるお店を探してみるのも楽しみの1つですね。自分で作ってみることでプロのバーテンダーさんの技術の高さを実感できるかもしれません。
さいごに
カクテルは材料の配合や種類だけでなく、バーテンダーさんの腕にも味の違いが出るといわれる奥深いお酒です。
「ギムレット」というジンとライムジュースをシェークしてつくるシンプルなお酒があるのですが、あるバーテンダーさんが「お客さんにこれを最初に頼まれると自分を試しているのかなと思い緊張する」とおっしゃっていました。シンプルだからこそ腕のよしあしがはっきり出てしまうそうです。カクテルは奥が深いんだなと心底思った一言でした。
僕はまだまだ趣味としてスタートもしていませんが、「ソルティドッグ」や「チャイナブルー」など簡単なカクテルは自分で作ることもしばしばです。いつかはシェーカーもそろえて友人を招いたりしたいなと妄想しています。自宅の一角がバーのようだとかっこいいじゃないですか。休みの日の趣味にカクテルはいかがでしょうか!?