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【シリーズ】おすすめの1冊『世にも美しき数学者たちの日常』二宮 敦人

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シリーズ『おすすめの1冊』第78回です。
僕がおすすめする本や、話題の本などをご紹介していきます。

今日、ご紹介するのは、二宮敦人さんの「世にも美しき数学者たちの日常」。

目次

『世にも美しき数学者たちの日常』二宮 敦人

内容

 10人の「数学者」や「数学」者にインタビューを通して数学の魅力に迫る。著者は「最後の医者は桜を見上げて君を想う」で有名な二宮敦人さんだ。
 この本における数学者とは研究者だけでなく塾講師や中学生、学校の先生まで数学にかかわる者にインタビューを行っている。数学の魅力のみならず数学が美しいと言われる所以や数学が嫌われる理由も収められている。現代の数学を批判的にみていて今の数学はつまらないと話す先生までいる。もちろんイメージ通り頭の構造が違うなと思わせる数学者もいるが基本的に10人とも物腰が柔らかくインタビュアーに対して丁寧に協力してくれているのが印象的だった。

 日常から発展した数学、とことん追求する数学、お笑いに変えて親しみを持たせる数学数学は人それぞれという曖昧な数学など、語る先生によって数学に対するアプローチの仕方がまさに10通りありおもしろかった。数学に対する嫌悪感や謎めいたもやもやがすっきりする内容となっていると思う。少なくとも数学者に対する頭の固いイメージは払拭できるだろう。

感想

数学は一見、機械的なイメージがあるが数学は心だという学者もいて斬新だった。数学の歴史を見ると確かに人の心とは切っても切れない関係だなと感じた。
 たくさんの職業が

 数学が続いていますね(笑)。僕は数学が苦手で数学は将来役に立つのかどうかわからないまま過ごしていたタイプです。なぜか動く点Pと格闘していたのを覚えています。展開は楽だけど、因数分解はめんどくさいと思っていました。比例反比例で余裕こいてたら、2次関数で泣きました。そのため、数学者という職業はとても未知なもので、やはり頭がよく融通が利かないというイメージがありました。
 でも、やはり決めつけはよくありませんね。「今の数学はつまらない」や「数式が美しいとは思ったことがない」、「ここまで好きになるとは思っていなかった」とおっしゃる先生までいました。それらの言葉でかなり壁が低くなった気がします。数学は意外にも自由な側面を持ち、人とのつながり、日常とのつながりが基盤にある学問だとよくわかりました。
 
 数学に良い思い出がない人は是非手に取ってみてください。数学の知らない素顔にたくさん出会えます!

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